スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東京公園

公開初日の一週間前、映画鑑賞サークルでの話。
「ぼくは東京公園は見ようと思っているんです」
「三浦春馬とか大丈夫なのかな」
「俳優で見るわけではありません。青山真治監督の映画だから。たとえちゃらちゃらとした恋愛映画でも青山監督が撮るとどうなるか見ておきたいんです」
「ちゃらちゃらとした恋愛映画になっているかもしれないよ」
「覚悟の上です」

で、公開初日見てきた。さすが青山監督。ちゃらちゃらとした恋愛映画の対極にあるような作品になっていた。

002.jpg

あらすじ
大学生の光司は、東京の公園を巡り家族写真を撮っていた。今彼は、幼い頃に亡くした母の影響でカメラマンを目指している。ある日、いつものように被写体に向けてシャッターを切っていると、突然現れた男性に難癖をつけられる。ところが後日その男性から連絡が入り「公園に娘連れで出掛けるある女性を尾行し毎日写真を撮って送って欲しい」と依頼される。光司は理由がわからないまま、引き受けることとなったが…。
監督 青山真治
出演 三浦春馬 (光司)
榮倉奈々 (富永)
小西真奈美 (美咲)
井川遥 (百合香)
高橋洋 (初島)

これだけの登場人物が出ているのに、なんと映画が始まって一時間以上経っても恋愛が始まらないのである。それどころか1時間たってやっと人物たちの関係が分り始める。

恋愛映画になり出したのは最後の30分くらいからだ。

例えば光司が事情を説明するだけで美咲は子ども連れの母親が初島の妻であることを見抜く。富永は美咲の本当の気持を見抜く。初島は光治の才能を見抜く。結局彼らは、自分に関係ないことにはあれほどまでに鋭いのに、自分の気持を知るには、なんて時間がかかることか。

光司が一番鈍感のように見えて、なぜか死んだヒロの亡霊が見えているという設定である。

この亡霊が自分の気持にやっと気がつくところとか、富永の本当の気持とかがいつわかるか、光司がいつ自分の気持に気がつき、「けじめ」をつけるのかというのがこの映画の味噌なのだろう。

恋愛映画を作りながら、やっぱり青山真治は「人間の謎」を描く作家だった。

基本、観念が先行しすぎて脚本過剰になっている。成功作ではないと思う。でも私は好きだ。

佐野元春の「何時かは愛の謎が解けてひとりぼっちじゃいられなくなる」という歌詞を思い出した。
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「東京公園」優しさが溢れてる…。

 『東京には空が無い…』(「知恵子抄」by高村光太郎)てな有名な言葉がございますが、吾輩の東京に関する印象は、“大都会”“繁華街”“人が多い!”“殺伐としている”ってな感

東京公園

 『東京公園』を吉祥寺のバウスシアターで見ました。 (1) この映画は、『EUREKA』(2000年)以来できるだけその作品を見ようとしてきた青山真治監督が制作したものですから、公開され

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

KUMA0504

Author:KUMA0504
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター(11.06.08より)
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。