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「シャンハイ」或いは「上海の女」

どうも「シャンハイ」のブロガーの評判がよろしくない。曰く「恋愛モノとスパイモノとどっちつかずで終ってしまった」ということらしい。

映画は自分の目で見てみないと私はコメントしない。ということで、見てみた。

004コン・リー

監督 ミカエル・ハフストローム
出演 ジョン・キューザック
コン・リー
チョウ・ユンファ
菊地凛子
渡辺謙


これは日米の騙しあい諜報映画でも、ポールとアンソニーとアンナの三角関係の恋愛モノでもない。愛する父親を失って抗日運動に身を投じたひとりの女の話だ。そうやって見ると、なかなか見ごたえのある映画だったと思う。

アンナの父親はどうやら良心的な知識人だったようだ。4年前の南京事件に批判的な言動をしたのを日本の軍部に目をつけられ、悲惨な死を遂げる。それを見た娘は、一族郎党ともに処分されかかったところを上海の黒幕のアンソニーの妻になることで死を免れる。ところが、聡明なアンナはそれによって、抗日戦線組織の中で重要な役を持つ女に変貌を遂げていた。

日米開戦直前の1941年、アメリカ、ドイツ、日本、そして中国それぞれの思惑が入り乱れる"魔都"上海の混沌とした様子はよく描かれていた。それを分かりにくいと見るか、魅力的だと見るかはまた別の話。

その中で、抗日戦線の女の顔、上海やくざ組織の妻の顔、まだ穢れを知らなかった少女のような顔、冷血な顔、恋する顔、弱々しい顔、ぞくりとする妖艶な顔を使い分け、何にも語っていないのに、このときの一人の女の「運命」を総べて語っていたコン・リーのための映画であった。

映画の題名は無国籍の魔都「シャンハイ」よりもいい題名がある。「上海の女」である。

残念なのは、ポールと手が切れてアンナは上海に残るのだと私は思っていたのだが、なぜか手はつながり彼女は船に乗った。そして、なぜか瀕死の重傷のはずの田中大佐が船の前で待っていた。彼の目的は二人を見つけること以外にはなかったはずだ。けれども、二人を見逃す。これは、あくまでも「絵的」なものだけを求めた脚本であり、いうなればこの作品を土壇場で台無しにしたと思う。アンナは結局直ぐに上海に戻ったのだから、あれは本当に意味がなかった。
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シャンハイ

1941年の上海を舞台にとあるアメリカの諜報部員の死の真相を突き止めようとする主人公の視点で、男と女の複雑に入り組んだ悲しい関係を見つめた運命の物語だ。主演は『2012...

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