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「孫文の義士団」滅びの美学

big孫文の義士団

北方謙三の「水滸伝」という小説がある。この小説の最大の特徴はその「滅びの美学」にあった。梁山泊に集まった100人以上の英雄たちが、様々な出自を持った漢(おとこ)たちが、たった一つの目的のために、それぞれの役割を華やかに出し切って、見事に死んでいく。

監督 テディ・チャン
出演 ドニー・イェン (Sum Chung-yang)
レオン・ライ (Lau Yuk-bak)
ニコラス・ツェー (Ah Si)
ファン・ビンビン (Yuet-yu)
ワン・シュエチー (Li Yue-tang)


あれを映画にすれば、(少なくともこの小説では60人近くは死んでいくから)100時間の超大作にならざるを得ないが、こんな映画になるのだろうなと思う。梁山泊の宋江に当るのは、この映画ではもちろん孫文だ。彼は一切闘わない。その存在だけでいい。戦略を練る呉用の役は新聞社社長のシャオバイ。兵站と財政を担う蘆俊儀の役は、実業家ユータンだ。

自らの技を証明するために立った男も、紅一点で少し他の男たちよりも技は劣るが誇り高く戦う女、娘に父と認めてもらいたいがたために戦う男、自らの業に決着をつけるために戦う男、誠実だけを武器に最強の相手に一矢を報いた男。みんな最後のときは輝いていた。

孫文の理想は歴史の中にある。しかし、観客はそこがわからなくてもいい。かっこいい漢たちの見事な死があればいいのである。中国の多くの庶民にとっては、辛亥革命の理想も、愛するものを守るために散った命も、同等だろう。この映画が普遍性を持つとしたら、まさにそれを同等に描いているというところだ。

映像も素晴らしい。

閉じられたセットの戦いではなく、全編香港の街中の人々が混じる中での撮影になっている。セットの豪華さと、エキストラの豊富さ。現代中国の人資源と財力が融和した現代でないと撮れない映像だった。

暫く鳴りを潜めていたエンタメ映像の中国が見事に復活してきている。
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