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「僕たちは世界を変えることができない。」残念男の向井理

基本的に、若いときの旅は、パックツアーではない旅は、若者を「変えることができる」ことがある。

監督 深作健太
出演 向井理 (田中甲太)
松坂桃李 (本田充)
柄本佑 (芝山匡史)
窪田正孝 (矢野雅之)
村川絵梨 (久保かおり)

これは、事実を基にした映画である。しかも、2005年から2006年にかけてのつい最近の話だ。カンボジアに学校を建てようと、郵便局のチラシを見て思いついた医大生が、実際のボランティアサークルの運営の難しさに悩んだり、実際のカンボジアに行って、その現実に打ちのめされたりして次第と「本気」になっていく話。

私も31歳の時に、初めて沖縄に行った。姫ゆり部隊の生き残りの人のお話を聞き、反戦地主の話を聞き、ガマの中にもぐって未だに残っている当時の小瓶や銃弾を拾い、「ああ、ほんとうにあったことなんだ」と思い、そしてそれが沖縄の基地としてそのまま現代につながっていることを知り、その元凶に「安保体制」があることを知り、たぶんそのときから本格的に私は「平和運動」に係わってきたと思う。

旅は若者を変える。

それは真実である。しかし、それを描ききった映画だっただろうか。もうひとつ、ボランティアは「世界を変えることはできない。」けれども、ボランティアは素晴らしい、ということを描いた映画になっただろうか。

残念ながら、ダメだったと思う。

監督がフィクションとドキュメンタリーを融合させようとした意図はわかる。けれども、ポルポルトの行為を見せる博物館で若者たちが俳優であることを忘れて、それぞれの役割を忘れて顔をしかめる場面を撮るべきではなかった。彼等は、一人ひとりどのような人生があって、どのように成長したのか、その瞬間を映像として説得力を持って「演技」させるべきであった。或いは、カンボジアの少年はやはり小学校に通うという風に「演出」させるべきではなかった。ここの場面は、感動なんかいらない。ボランティアの現実をここでこそ、見せるべきであった。

監督はただ、楽をしたかっただけなのだ、と私には思える。言いすぎだろうか。

期待の大型新鋭、向井理であるが、最初から最後まで彼はただ流されたばっかりで、若者としての「意思」が感じられない。終始わざとらしい演技にしか見えなかった。これから主役を張るべきイケメン俳優なのに、本当に残念だ。ずっと距離を保とうと努力している様子が、映像としてわかる柄本祐は流石であった。ほかは全部わざとらしい。唯一の収穫は、自らの意思で二人の男から離れていった女学生の存在感が説得力ある村川絵梨という皮肉。現代は男優が育たない時代なのか。
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