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午前10時の映画祭「レベッカ」

レベッカ

監督 アルフレード・ヒッチコック
出演 ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンティン
1951年公開

本来は文芸長編だと思う。それをサスペンスとして料理したのは、ヒッチコックである。

まず、最後までレベッカは姿を現さない。「家柄と美貌と知性を併せ持っていた」とみんなが言うのだが、女主人公の美貌は際立っているので、これよりも明らかにはるかに美しいという女性とはどんな女性なのか、と観客はずっと想像をめぐらすというわけだ。主要登場人物が最後まで姿を現さない、という仕掛けは近くでは宮部みゆきの小説「火車」(しかし、一番最後に影だけ見せる)があるが、映画作品では寡聞にして知らない。どちらにせよ、ヒッチコックが最初だろう。非常に上手い。

冒頭、物語の舞台となるイギリスのお屋敷の運命が語られる。語っているのは、女主人公なので、彼女は生き延びるのだろう。お屋敷は今は荒れ果てているという。イギリス貴族のお屋敷がそんな短時間で荒れ果ているはずはない。何が起きたのか。それを最後の最後まで観客は想像をめぐらすという仕掛けだ。物語は途中、マクシム卿の破滅を予感させるようにミスリードさせる。この辺りも上手い。

そして、それらを雰囲気を締めているのが、レベッカの崇拝者だった女性メイドのヴェンダーズ夫人である。その本性を次第と明らかにする過程が、最近の映画のようにあまりに大きく変化するのではなくて、本の少しづつ、そして最後の最後で見事な表情を見せるところなんかなかなかにくいと思う。

実はローレンス・オリヴィエの演技を初めて見た。絶世の美男子、稀代の名優ということだったのだが、この映画に限っては、単なる夫君に過ぎない。女性主人公のフォンティンは今ではほとんど無名であるが、穢れのないアメリカ女性を熱演していたと思う。

話の展開事態は今ではそんなに驚くべきことではないが、昔はこのサスペンスの作り方は革命的だったのではないか。1951年公開であるが、実は製作年はそれより11年も早いという。ヒッチコック畏るべし、である。
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